第54回作業療法士国家試験 午後5

1→失行は、頭頂葉の障害で起こる。画像は、側脳室体部レベルの水平断である。障害部位は、放線冠である。

2→失語は、優位半球の前頭葉（ブローカ野）や側頭葉（ウェルニッケ野）の障害で起こる。

3→体幹失調は、小脳の障害で起こる。

4→障害部位は放線冠であり、錐体路の障害が生じていることが想定され、右片麻痺の症状が生じる。片麻痺は、錐体路(大脳皮質運動野→放線冠→内包後脚→大脳脚→延髄→(錐体交叉)→脊髄側索→脊髄前核細胞)の障害で対側に症状を生じる。

5→左半身の感覚障害ではない。右半身の感覚障害が起こる。放線冠は体性感覚野からの線維も走行しているため、障害部位と対側の感覚障害が生じる。