1→ミニメンタルステート検査は、認知機能を評価する検査である。検者に質問し、見当識・記憶・計算・言語能力・図形能力を評価する。非言語性評価はない。30点満満点で評価し、23点以下で認知機能低下(認知症の疑い)と判断する
2→リバーミード行動記憶検査は、記憶障害の患者が日常的に遭遇する状況を想定して行う記憶障害検査である。 非言語性評価ではない。 1.氏名、2.持ち物、3.約束、4.絵、5.物語(直後・遅延)、6.顔写真、7.道順(直後・遅延)、8.用件、9.見当識で9つの項目で評価する。
3→ウェクスラー成人知能検査は、質問やイラスト、積み木などの検査キットを用いて、言語性知能尺度・動作性知能尺度から総合の知能指数(IQ)を測定する。非言語性評価はない。
4→Kohs 立方体組合せテストは、非言語性評価で用いられる。各面が塗り分けられた1辺3cmの立方体を組み合わせて模様をつくる課題であり、言語能力に障害があっても知能全般が評価できる。
5→レーヴン色彩マトリックス検査は、非言語性評価で用いられる。標準図案の欠如部に合致するものを6つの選択図案の中から1つだけ被検者に選ばせる非言語性知能検查である。言語を介さずに答えられるので、被検者に負担をかけずに推理能力(知的能力)を測定できる。