1→境界性パーソナリティ障害の特徴として、見捨てられ不安や依存性が強い様子があげられる。単独で患者と関わると、症状を助長させてしまう可能性があることから、不適切である。チームで関わることが正しい。
2→境界性パーソナリティ障害の原因は、遺伝的要因の他に、ストレス反応による内分泌機能低下や恐怖感に関わる脳の過剰反応の精神生理学的異常があげられる。家族歴や生育過程に原因がある場合もあることから、患者のみへのアプローチではなく、親への心理的支援を行うことは、正しい。
3→治療契約の重要さを患者と確認することは、正しい。治療についての食い違いが生じると治療関係での問題が顕在化してしまうことがある。そのため、治療前に遵守されるべき治療の枠組みを定めていくことが重要である。
4→境界性パーソナリティ障害の特徴として、対人関係の不安定さがある。攻撃を向けられたときに治療者が曖昧で毎回異なる態度をとると、患者はさらに混乱し、症状の悪化を招く恐れがある。攻撃を向けられた後も同じ態度をとることは、正しい。
5→患者自身の困難に共感的な態度で接することは、正しい。全ての患者において思いを共感することは作業療法士として適切である。