1→COPM(Canadian Occupational Performance Measure:カナダ作業遂行測定)では、作業の運動技能ではなく、対象者の重要視する作業とその作業遂行能力を評価し、それをもとに援助することを目的として行われる。生活機能または日常生活スキルのなかで,本人もしくは家族が主観的に重要と位置付ける作業課題を選択したうえで、その課題に対する本人もしくは、家族の遂行度、満足度をみる。
2→SF-36(MOS 36-Item Short-Form Health Survey)は、介護負担ではなく、質問紙法によって様々な疾患の患者や、病気にかかっていない健康な方のQOLの評価尺度である。QOLを比較したり、患者の健康状態を一般の人と比較検証できる。
3→意志質問紙は、生活満足度ではなく、対象者の作業や活動の取り組み度、集中度合いを観察し数値化して評価する。 人間作業モデルに基づいた評価である。
4→GBSスケール(認知症状評価尺度)は認知症評価(運動機能、知的機能、感情機能、精神症状)のツールである。量的な測定が可能で、対象者の観察や対象者をよく知るものからの行動観察情報により評価する。
5→興味チェックリストは、作業の遂行度を評価するものではない。興味チェックリストは、日常生活動作(ADL)や家事動作(IADL)、趣味・余暇活動、スポーツ、社会参加などの項目から、対象者のニーズを把握するための検査である。