1→単純部分発作は意識障害を伴わないことから、不適切である。単純部分発作の症状として、運動機能の障害、視覚や聴覚の異常、自律神経の異常がみられる。
2→複雑部分発作では、症状に自動症がみられることから、正しい。複雑部分発作は、意識障害を伴う。意識が徐々に遠のき、周囲の状況がわからなくなるような意識障害や記憶障害がみられる。
3→高齢になるとてんかんの発症率は増加することから、不適切である。てんかんの発症年齢は3歳以下が最も多く、成人になると減少する。高齢者になると脳血管障害等を原因とする発病が増加する。
4→突発性てんかんの方が症候性てんかんと比較して予後が良いことから、不適切である。突発性てんかんは、小児・青年期に発病し、神経学的に異常が単剤で発作抑制が可能な場合が多く、成人前に寛解に至る場合が多い。、
5→認知症をきたす変性疾患(アルツハイマー病など)がてんかんの原因となることから、不適切である。高齢者のてんかんの原因は、脳血管障害が最も多く、次に神経変性疾患や、頭部外傷、脳腫瘍等があげられる。