1→学習障害(LD)とは、基本的には全般的な知能に大きな低下はないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態のことである。学習障害の種類として、読みの困難である読字障害、書きの困難である書字表出障害、算数・推論の困難である算数障害がある。問題文の「文字を読めば分かるが書くことができない」は学習障害の書字障害に分類される。
2→行為障害とは、反復して持続的な反社会的、攻撃的、反抗的な行動パターンを特徴とし、年齢相応の社会模範や規則を大きく逸脱している状態のことである。
3→広汎性発達障害とは、対人関係及びコミュニケーション能力の障害やパターン化した行動、強いこだわり等の特徴がみられる障害のことである。脳の機能障害が原因と考えられ、生まれつきの障害であり、成人になってから発症はしない。
4→Tourette症候群(トゥレット症候群)とは、「チック」と呼ばれる特徴的な運動や音声が自分の意志とは関係なく突然現れ、繰り返す症状が1年以上みられる状態のことである。
5→注意欠如・多動性障害(ADHD)とは、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなく関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことを考えずに即座に行動してしまう「衝動性」を特徴とする障害である。