1→本人や家族に対する心理教育が有効である。初期の作業療法では、本人がアルコール依存症であることを受け入れて、自分の状況に向き合うことが重要である。本人に対する心理教育では、アルコール依存症の原因や影響、治療の目的や方法などについて、詳しく説明する。家族に対する心理教育では、アルコール依存症の特徴や治療のプロセス、家族の役割やサポートの方法などについて指導する。
2→作業療法を実施するのは、離脱への導入の時期からではない。入院前から行う。
3→Wernicke脳症(ウェルニッケ脳症)の予防には、ビタミンCではなく「ビタミンB1」を投与する。
4→離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物を用いる。抗不安薬であり、身体依存を形成し、モルヒネ型の離脱症状に似た症状が出現する。
5→患者に拒否的な家族にも自助グループへの参加を勧める。