1→渦流浴(温熱療法)は、禁忌事項ではない。温熱療法によってこわばりを緩和し、心理的な安定を促進し、疼痛の軽減につながる効果が期待できるため、積極的に行うことをすすめる。
2→家事の実施は、午前中より「午後」が良い。なぜなら、朝、目覚めた時(午前中)、身体が硬くなっていることがおおく、関節の動かしにくさを感じることがおおいため。
3→疼痛の特徴として圧痛がある。関節リウマチの活動性を評価する際には、DAS28(disease activity score 28)がよく用いられる。DAS28は以下の4つの要素を基に評価される:①圧痛関節数、②腫脹関節数、③赤血球沈降速度、④全般的健康状態の評価であり。評価対象の関節は、肩関節2、肘関節2、手関節2、手指(DIP除く)20、膝関節2で、合計28関節が評価対象となる。
4→疼痛に対して装具は使用する。関節保護の観点のため。関節保護を考慮するために、手関節手指固定装具(オッペンハイマー型)は、関節リウマチや痙性麻痺手、橈骨神経麻痺の下垂手の治療に使用される。この装具の特徴として、MP関節の伸展補助機能があることが挙げられる。
5→非ステロイド性抗炎症薬で疼痛は軽減する。非ステロイド性抗炎症薬は、炎症によるプロスタグランジンの生成を阻害することで、抗炎症作用や解熱、鎮痛効果をもたらす。その主な効果は、侵害受容性疼痛に対してみられる。