1→欠神てんかんとは、数十秒間にわたり意識消失する発作である。痙攣を起こしたり、倒れたりはしない。話をしたり、何かをしている時に、突然意識がなくなったり、急に話が途切れて動作が止まったりする。学童期や就学前に症状が現れることが多く、女児に多い発作である。
2→側頭葉てんかんとは、意識障害を呈し、状況にそぐわない行為をする発作である。発作の前に特徴的な前兆が認められることが多く、胸焼け、既視感、異臭、動悸、頭痛などがある。前兆の後、意識減損し、口部自動症(口をパクパクする)をきたすことが多い。突然夢遊病者のように歩き出す歩行自動症も見られることがある。
3→ナルコレプシーとは、日中の過度の眠気や、通常起きている時間帯に自分では制御できない眠気が繰り返し起こることを特徴とする睡眠障害である。症状として、突然の筋力低下、睡眠麻痺、鮮明な夢、入眠時又は覚醒時に起こる幻覚等がある。特徴的な発作として、情動脱力発作があり、日中起きている時に、怒り、恐怖、喜び、笑い、驚きなどの突発的な感情が引き金となって、意識消失を伴わない突然の筋力低下が起こる時がある。問題文の症状に適していることから、正しい。
4→血管迷走神経失神とは、緊張やストレス等で、血圧の低下、脈拍の減少し、一時的に脳への血流が減少することで意識を失うことである。失神する前に、頭がふらふらしたり、吐き気、発汗等の症状を伴う。
5→Jackson型てんかんとは、後天的に起こる症候性癇癪である。身体の一部から始まった痙攣が、徐々に全身に広がる。