50歳の女性。脳出血後の左片麻痺。発症後2か月経過し、Brunnstrom法ステージ上肢V、手指Vであった。図の作業活動のうち、この患者が困難なのはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→症例では、革細工は可能である。
2→陶芸は、症例でも十分可能である。電動ろくろを使用しないひも作り法の難易度は低い。
3→マクラメは最も困難である。マクラメは、紐を組み合わせて結び目で模様を作り、アクセサリーやインテリアなどに仕上げる技法である。紐を結ぶ動作が主な作業であるため、代替方法はほとんどなく、高い手指機能が求められる。さらに、問題のように、机の上ではなく空中で紐を結んでいくのは、この症例の上肢Ⅴにとっては難しいと思われる。
4→木工は可能である。ノコギリで板を切ったり、金槌で釘を打ったりと比較的に粗大運動の多い作業である。設問の図のように3〜4横指でハケをつかみ操作することも可能であると思われる。
5→和紙ちぎり絵は可能である。ちぎり絵は、ちぎった紙は乱雑でも問題なく、貼り付ける箇所も目標物を大きくすることで難易度の調整も可能である。設問の図のように3横指分に紙をちぎることは、可能であると思われる。