1→視床症候群は視床の障害で生じる症状のことであり、末梢神経障害ではない。したがってTinel徴候は陽性とはならない。
2→手根管症候群は正中神経の障害によって手指のしびれなどの症状が出現する。したがって手根管症候群は末梢神経障害であり、Tinel徴候は陽性となる。
3→Cushing症候群は副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって起こる疾患であり、Tinel徴候は陽性とはならない。
4→内側縦束症候群(MLF症候群)は橋~中脳の高さにある内側縦束(MLF)の障害によって生じる。したがって末梢神経障害ではないためTinel徴候は陽性とはならない。
5→Shy-Drager症候群は多系統萎縮症の一つの病型であり、末梢神経障害ではないためTinel徴候は陽性とはならない。