1→TEACCHプログラムは、自閉症患者とその家族、関係者(教師やグループホームなどの支援者)を対象にする包括的プログラムである。
2→素行障害は、社会的な規範に対する反復的かつ複数の分野にわたる問題行動によって規定される疾患概念である。被虐待児に発現の親和性が高く、発達障害の子どもにも同じ傾向があるとされる。TEACCHプログラムの対象にはならない。
3→選択性緘黙(場面緘黙)とは、学校や会社など特定の状況下で話すことができないという疾患のこと。緘黙(かんもく)と読む。性格によるものではなく、対人コミュニケーションに対する強い不安が根底にあるとされている。TEACCHプログラムの対象にはならない。
4→チック障害(チック症)とは、本人の意思とは関係なく(不随意)・急に(突発的に)運動や発声が反復して起こる病態で、それぞれ運動性チック、音声チックと呼ばれる。 複数のタイプの症状が長期間続く場合は、トゥレット症候群と呼ぶ。TEACCHプログラムの対象にはならない。
5→反応性愛着障害(RAD)とは、人と目を合わせず抱きつく、養育者に近づいたり逃げたり逆らったりするなど、通常では見られない不安定で複雑な行動態様を示す愛着障害の一種である。TEACCHプログラムの対象にはならない。