1→すぐに制止せず、著しく危険でなければしばらくは行動を観察して原因を探るようにする。認知症患者もなにか目的があって行動をしているため、すぐ制止するのは不適切である。
2→言葉での説得が難しいため、論理的に説得するのは不適切である。探し物であれば一緒に探したり、認知症患者が納得するように促したりするのがよい。
3→単独での行動は、他者との交流が減って孤独感を増し、問題行動の深刻化につながるため、単独での行動を勧めるのは、不適切である。
4→認知症患者は新しいことを覚えるのが困難であり、環境の変化によって症状の悪化や混乱を招くこと(リロケーションダメージ)がある。新たな住環境を用意するのは不適切である。
5→周囲を困らせる行動への対応として、行動のパターンや作業、コミュニケーション、環境整備などを通してから原因・目的を探ることは、患者の不安が軽減し症状の改善を目指すことにつながる。したがって行動のパターンから原因を探るのは正しい。