第52回作業療法士国家試験 午前7

1→実際の食物を用いる直接訓練よりも、食物を使わない訓練方法（間接訓練）は、有用な訓練方法である。特に、誤嚥の危険性が高い場合に有用である。

2→頸部左回旋して嚥下する対応は正しい。頸部を麻痺側に回旋させることにより、動きの悪い方の喉を狭くして食塊を溜まりにくく誤嚥しにくくすることができる。

3→間欠的経管栄養の適応である。本症例は、嚥下造影では咽頭収縮不良による左側咽頭通過障害を認められている。しかし、今後の経口摂取が困難であることは問題文には、記載されておらず、間欠的経管栄養の適応もある。

4→垂直座位ではなく、垂直座位より30°のリクライニングした座位で誤嚥を防ぐ。

5→頸部の筋力訓練は嚥下機能改善に効果的で、Shaker法(頭部挙上訓練)などを行うことで、改善を図る。