第51回作業療法士国家試験 午後12

1→移乗は、非麻痺側である右側から移乗することが正しい。1の図は、麻痺側にベッドがあり、麻痺側から移乗することは、不適切である。

2→2の図は、1の図同様麻痺側からの移乗となることから、不適切である。また、介助者である作業療法士が患者の正面の位置にいると、患者は介助バーを使用することが出来ない。作業療法士の位置に関しても、不適切である。

3→患者は介助バーを使用して一人で何とか移乗することが可能なレベルである。ふらつき等移乗による転倒リスクがある状態である。3の図のように、介助者である作業療法士が患者の後方にいると、患者が万が一ふらついたときに支えることが出来ない。

4→4の図は、非麻痺側である右側に移乗している。また、介助者である作業療法士の位置も、患者が介助バーを使用でき、万が一ふらついても支えることが出来る横の位置である。以上のことから、移乗場面でのベッド、車椅子、介助バー、作業療法士の位置関係で適切であるといえる。

5→5の図は、介助者である作業療法士の位置が患者の前方である。この位置だと、患者は介助バーを使用することが出来るが、万が一ふらついたときに支えることが出来ない位置であることから、不適切である。