1→能動義手の特徴として、前腕の回内外は他動ロックされ随意的にコントロールができないため、ドアノブを回す動作は出来ず、不適切である。
2→能動義手は母指と示指、中指が対立するようになっており、大きなものをつかむことは可能だが、綿棒ような細かいピンチは困難である。また、耳かきのような巧緻性を要する動きは手先具が届かず困難なため、不適切である。
3→義手のチェックアウトとして、「約20kgの牽引力で断端からソケットが2.5cm以上はずれてはならない」とされている。そのため、30kgの米袋を持ち上げることは不可能なため、不適切である。
4→エプロンの腰ひもを後ろで結ぶためには、肩関節を伸展内旋する必要があり、義手のコントロールケーブルの張力が効かず困難なため、不適切である。
5→包丁操作のときに野菜を押さえる補助手としての動作は、巧緻性が必要なく、強い力も必要がない。そのため、症例の能動義手でも可能な動作であり、正しい。