43歳の女性。高校の美術教師。2年前に乏突起神経膠腫を発症した。現在緩和ケア病棟で疼痛緩和の治療を受けている。作業療法士時に「死んだらどうなるのでしょうか」と問いかけられた。
対応として最も適切なのはどれか。
1→「よく分かりません」と答えると、突き放されたように感じられ患者の不安感が増す恐れがあるため、不適切である。緩和ケアを受けていることから、気持ちを傾聴し、寄り添い、共感して人間関係を築くことが大切である。
2→「あなたはどう思っていますか」と答えると、患者は気持ちを受け取ってもらえ、自分自身の気持ちを伝えやすくなり、安心感を得やすいことから正しい。患者の思いを引き出すことにより、気持ちの傾聴、寄り添い、共感を行うことができ、信頼関係が築きやすい。
3→「気持ちを切り替えて、作業しましょう」と答えると、話を流されたように感じられ患者の不安感が増す恐れがあるため、不適切である。緩和ケアを受けていることから、気持ちを傾聴し、寄り添い、共感して人間関係を築くことが大切である。
4→「そんなことは心配しなくても大丈夫ですよ」と答えると、訴えをそらされて気持ちを軽視していると感じられ患者の不安感が増す恐れがあるため、不適切である。緩和ケアを受けていることから、気持ちを傾聴し、寄り添い、共感して人間関係を築くことが大切である。
5→「何か楽しくなるようなことを考えましょう」と答えると、話を流されたように感じられ患者の不安感が増す恐れがあるため、不適切である。緩和ケアを受けていることから、気持ちを傾聴し、寄り添って人間関係を築くことが大切である。