1→写真は、MP関節伸展が見られ、手内筋麻痺が考えられる。C5より上位の頸髄損傷や、C6~8の腕神経叢損傷が考えられる。
2→写真は、鷲手を表す。尺骨神経麻痺により生じ、骨間筋、虫様筋、小指筋の萎縮がみられる。環指と小指のMP関節は過伸展し、IP関節は屈曲する。
3→写真は猿手を示している。正中神経麻痺により生じ、母指球の萎縮、母指内転位、母指と他指との対立運動不能が特徴である。
4→写真は下垂手を表す。上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。手関節の背屈障害、手指のMP関節伸展障害が起こりやすく適切である。
5→図は、手関節掌屈と手指の屈曲を呈している。脳卒中などで見られやすい。