1→ICD-10は、国際疾病分類の一つである。国際疾病分類とは、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づいて作成した、死亡や疾病のデータを国や地域、時期によって統一的に記録・分析・解釈・比較するための分類。ICD-10は、この分類の第10版であり、相互補完的な関係にある。
2→「社会経済的要因による健康」のみではなく、国際生活機能分類(ICF)の範囲である。ICFでは、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3レベルに分類されたうえで、さらに「個人因子」「環境因子」の観点が加えられている。
3→「2015年」ではなく「1990年」に世界保健機関で承認されている。最新の分類は、10回目の改訂版として、1990年の第43回世界保健総会において採択されたものであり、ICD-10 (1990年版)と呼ばれている。
4→生活機能に、個人因子と環境因子は含まれない。「心身機能・身体構造」「活動」「参加」が当てはまる。
5→生活機能の肯定的側面を表すことはできる。その理由は、国際生活機能分類(ICF)は、障害者のみならず、すべての人を対象として、障害を「生活機能」というプラス面からみるように視点を転換した分類法であるため。