1→リワークとは、精神疾患を原因として休職している患者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する職場復帰支援プログラムである。実施機関は、医療機関(医療リワーク)、地域障害者障害センター(職リハリワーク)、企業内(職場リワーク)であり、ハローワークは実施していないため、不適切である。
2→職業準備支援は、地域障害者福祉センターにて実施される支援であることから、正しい。職業準備支援では、障害の種類やニーズに応じて、就労場面を想定した環境で作業を行ったり、職業や就職に関する知識についての講習を行う。基本的な労働習慣を身に着け、作業を完成させることや、職場でのコミュニケーションを図る際の能力向上を支援することである。
3→職場適応訓練とは、実際の職場で作業について訓練を行うことにより、作業環境に適応しやすくする目的で実施するものである。訓練終了後は、その訓練を行った事業所に雇用してもらうことを期待して実施する。訓練を行った事業主には訓練費用が支給される。職場適応訓練は、ハローワークが窓口であることから、精神保健福祉センターは実施機関として不適切である。
4→トライアル雇用とは、職業経験の不足などから就職が困難な方を原則3ヶ月間試行期間雇用することにより、その適正や能力を見極め、期間の定めのない雇用への移行を目的とした制度である。トライアル雇用は、ハローワークの職業紹介を受ける必要があることから、職業者就業・生活支援センターは実施機関として不適切である。
5→ジョブガイダンスとは、ハローワークから医療機関等に出向いて、就職活動に関する知識や方法等や、精神障害者の雇用状況に関するガイダンスを実施することにより、就職に向けた取り組みを的確に行うことができるよう援助することである。ジョブガイダンスはハローワークを中心とした「チーム医療」であることから、地域包括支援センターは実施機関として不適切である。