1→仮性認知症では、理解力や判断力の低下を自覚して不安になり、抑うつになることがある。希死念慮になることはあるが、多幸的な状態はみられにくいことから、不適切である。
2→仮性認知症は、孤独感や無価値感、絶望感といった自己否定の考えにとらわれてしまいやすく、引きこもりになることも多い。会話の中で返答が遅れがちになる傾向もある。社交的に振舞う状態はみられにくいことから、不適切である。
3→仮性認知症とは、うつ病の症状や薬の副作用などが原因で前頭葉の機能不全が引き起こされて、注意障害や判断力、記憶力低下を認め、一見認知症に見える状態のことである。仮性認知症では、物忘れを認めることから、正しい。
4→精神運動抑制とは、抑うつや意欲低下などとともに、うつ病の主症状の一つである。思考や判断力などの精神活動が停滞し、会話の減少、思考過程の遅延や緩慢がみられる。仮性認知症で認められる症状であることから、正しい。
5→仮性認知症では、理解力や判断力の低下などの能力低下を自覚して不安になることが多いことから、無関心は不適切である。