1→WAB(WAB失語症検査、ウェスタン総合標準失語症検査)は、言語機能の総合的な検査法である。自発語、話し言葉の理解、復唱、呼称、読み、書字、行為、構成の8つの主項目があり、失語の分類ができ、失語症の重症度を表す失語指数を求めることができる。
2→BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)とは、遂行機能障害の検査法である。目標設定、プランニング、計画の実行、効果的な行動という遂行機能の4つの要素を、カードや道具を使った6種類の下位検査と質問紙で評価する。
3→MMSEとは、認知症の検査法である。認知機能の中でも言語的能力や空間認知を中心に簡易的に評価できる。
4→BACS-J(統合失調症認知機能簡易評価尺度)とは、統合失調症患者の認知機能を簡便に評価する尺度のことである。図の図版は、遂行機能を評価するロンドン塔検査に含まれることから、正しい。
5→WAIS-Ⅲ(ウェクスラー成人知能検査)は、IQを測定する世界標準の知能検査である。対象年齢は16歳~90歳である。総合的な知的能力のみでなく、言語能力、抽象的思考力、記憶能力、処理速度など様々な側面を評価することができる。