1→受傷直後は、流水で冷却する。氷で冷却することは不適切である。冷却することは火傷の進行予防、疼痛軽減につながる。
2→冷却時間は、最低5分~30分である。ただし、長く広範囲を冷却すると低体温をきたし、意識障害や不整脈を起こすことがある。そのため、過度の冷却とならないように注意が必要である。
3→三度熱傷は皮下組織にまで及ぶ熱傷である。壊死組織には血流がなく感染源となるためできるだけ早く手術などで除去することが必要である。
4→火傷にて瘢痕拘縮となることが多い。そのため、変形防止、拘縮予防としてスプリントを使用することは正しい。熱傷部位と近い関節に対して、熱傷部位が伸展するようポジショニングを行う。
5→受傷時に衣類を着用していた場合は、抜去せずに衣類の上から冷却する。無理に衣類を抜去すると水疱が破れて疼痛が増悪したり、治癒遅延につながる恐れがある。