1→カッターシャツの着衣動作指導のため、立位保持が可能となってから開始することは不適切である。中等度の片麻痺患者であることから、上衣の着脱動作は立位ではなく転倒予防として座位で行うべきである。
2→本症例は中等度の片麻痺患者である。衣類はぴったりしたサイズよりもゆとりのある大きめのサイズを使用したほうが着衣しやすい。着衣動作指導の導入として、ぴったりしたサイズのものを選択することは不適切である。
3→本症例は中等度の片麻痺患者である。着衣の方法として、麻痺側上肢保護のためにも麻痺側上肢から袖を通す。非麻痺側の袖から通すことは不適切である。
4→片麻痺患者の着衣方法として、まず麻痺側上肢から袖を通し、肩までしっかり引き上げる必要があることから、正しい。麻痺側上肢から通した袖を上げることが不十分だと、麻痺側上肢が袖から落ちやすくなる。また、麻痺側上肢保護するためにも肩までしっかりと袖を上げるべきである。
5→ボタンはボタンのズレを防ぐためにも、下から留める方法が望ましい。ボタンを真ん中から留めることは不適切である。