1→長柄ブラシは、肩や肘関節の関節可動域制限によりリーチしにくい背部や頭部後方等までブラシが届き、洗体動作を行うことが出来るようになる自助具である。適応は、肩関節や肘関節疾患や関節リウマチ患者である。
2→台付き爪切りは、爪切りが台に固定されているため、爪切りを持たずに掌や肘でレバーを押して爪を切ることが出来る自助具である。適応は、関節リウマチ、頚椎損傷、脳血管障害による片麻痺等の疾患により爪切りが持てない、または、爪切りのレバーが細くて握ることが困難な患者である。
3→プラットフォーム杖(肘支持型杖)は、リウマチ杖とも言われる。前腕で体重を支えるため、関節リウマチや手指・手関節に強い負荷をかけられない患者や、障害により肘関節に伸展制限がある関節炎患者などに適応とされる。
4→グリップ包丁は、テコの原理で刃に力を伝えやすく食材を簡単に切ることができる。手関節の負担を軽減することが出来る自助具である。適応は、手関節に関節可動域制限、手指筋力低下を認める患者や、椅子や車いすに乗って調理する患者、手関節に負担をかけたくない関節リウマチ患者などである。
5→マウススティックは、疾患により上肢でパソコン操作やタブレット・スマートフォン等のデジタル端末のタッチ操作が困難な患者が、マウススティックを口にくわえることでデジタル端末を操作出来るようになる自助具である。適応は、主に高位頸髄損傷患者であり、関節リウマチ患者にすすめることは適切ではない。