1→慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、呼吸時に使うエネルギー量が高く多くの栄養量が必要となる。高エネルギー、高蛋白食が食事指導の基本であり、脂質も積極的にとる必要がある。低脂肪食は不適切である。
2→慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、軽負荷の下肢の運動で下肢の筋力が向上し、動作時の酸素消費効率が上がり、動作時の息切れが軽減する効果がある。下肢の運動を行うよう指導することは正しい。
3→慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、両手を挙上することで息苦しさを感じやすい。そのため、洗髪動作は、両手で行わずに首を横に傾けて、半分ずつ片手で洗う方法を指導する。
4→慢性閉塞性肺疾患(COPD)の原因の多くは喫煙である。治療の第一は禁煙することである。患者本人が喫煙していなくても家族などから受動喫煙がある場合は、家族への禁煙指導が必要となってくる。
5→慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は、インフルエンザワクチン接種によりCOPD悪化による死亡率を減少させることが明らかになっている。そのことから、インフルエンザワクチン接種は、積極的に勧められる。