1→foot pat(下肢遠位テスト)とは、前脛骨筋筋力と足関節の反復拮抗運動の協調性を評価する評価法である。「0点」は前脛骨筋が収縮なし、「5点」は正常の筋力と足関節背屈運動の協調性があると評価される。
2→指鼻試験とは、測定障害、運動分解、運動時振戦などの小脳失調を評価する評価法である。
3→継ぎ足歩行は、軽度小脳性体幹失調の検出に有効な評価法である。また、前庭神経障害や深部感覚障害を検出することができる。
4→跳ね返り現象とは、患者の肘関節を軽度屈曲位にして手関節部を握る。患者に自分自身の胸に向かって力いっぱい肘を屈曲される。急に手を離したときに、健常者では自分の手で自分の胸を打つことはないが、小脳障害があると、自分の胸を強打してしまう現象のことである。この現象は、時間測定障害と筋トーヌス低下によるものであることから、正しい。
5→小脳性運動失調では、大きさに合わせた手の形の微妙な調節が障害される。指の中間位での調節・保持が困難で、過度に手を開く傾向がある。コップ把持検査では、コップを左右の手で持たせて左右差を観察することで、協調運動を評価する。