1→配分性(多方向性)注意障害の特性を考慮すると、複数の方法を指導することは混乱を招く可能性がある。そのため、「複数」ではなく、「単一」の方法を指導することで、学習者の理解を促進することができる。
2→容量性(感度)注意障害は、一度に多くの情報を処理することが苦手であり、そのため、一連の動作をまとめて指導すると、混乱したり忘れたりする可能性がある。そこで、動作を細かく分けて、一つずつ確実に理解できるように指導することが望ましい。
3→外乱が少ない環境から開始するのは正しい。全般性注意障害がある場合、作業時には余計な妨害刺激(外乱)が入らないように配慮する。
4→動作に誤りがある場合、口頭指示だけでなく、誘導や模倣を用いて修正する必要がある。これは、容量性(感度)注意障害の特性として、一度に多くの情報を記憶することが困難であるためである。口頭指示だけでは、動作の誤りを正しく理解し、修正することが難しくなる可能性がある。
5→持続性注意障害の特徴として、動作の誤りを何度も犯してしまう。これは、注意力が持続しないために起こる現象である。