1→作業回想法とは、記憶障害(認知症)に用いられる。アルバムや昔の遊び道具や生活用品などを使いして、その当時のエピソードを思い出して話してもらい、人生を振り返り思い出を語ることにより、気持ちを安定させたり、感情・意欲を高揚させたりする方法である。
2→ユマニチュードとは、認知力の向上を目指すケア・コミュニケーション技法である。主に認知能力が低下した高齢者や認知症患者に対して行い、「見る」「話す」「触れる」の3つのケア方法に「立つ」というケア方法を加えるのが、ユマニチュードの特徴である。その4つのステップを通して人間本来の特性に働きかけ、患者に自分自身の尊厳をもってもらうことを重要とするケアの技法である。
3→ルーティン化療法は、前頭側頭型認知症の症状である常同行動に対して行う技法である。よい習慣を毎日のスケジュールとしてルーティン化することで生活改善を行う。生活していく上で困る常同行動を、日常生活に支障を来さないものに置き換えていくことが目的である。
4→バリデーション療法は、認知症の高齢者と適切なコミュニケーションをとり、症状改善や尊厳回復を目指す療法である。バリデーションとは、確認する、認めるという意味であり、認知症を患っている人の言動や行動を意味のあるものだと捉え、それを認め、受け入れて行う治療技法である。
5→リアリティオリエンテーションは、正しい日時や場所などの情報を繰り返し提示する認知症患者への介入法であるので正解である。医療スタッフが日常会話の中で患者に正しい情報を繰り返し伝えることにより、現実見当識の維持が期待できる。