1→IPS(Individual Placement and Support)は、就労は治療的効果があり、ノーマライゼーションをもたらすと考えられており、IPSの最終目標は、疾患からの回復(リカバリー)とするものである。IPSは、精神障害者の就労を支援するものである。
2→MCT(Metacognitive Training)メタ認知トレーニングは、わずかな情報から結論に飛躍したり、誤った記憶に過度に固執するなどの認知の歪みを減らすためのトレーニングで、統合失調症の認知的な偏りを改善する目的で行われる。
3→NEAR(Neuropsychological Educational Approach to Cognitive Remediation:認知矯正療法)は、統合失調症患者を対象とし、コンピューターゲームを使って認知機能を改善する方法である。認知機能(記憶・注意集中・問題解決など)の回復を目的とし、就労や復学、生きやすさを目指すためのリハビリテーションである。
4→SCIT(Social Cognition and Interaction Training:社会認知と対人関係のトレーニング)は、「場の空気が読めず、友達作りが苦手」「相手の感情を読み違えて失敗してしまう」といった対人関係上の問題を解決するためのグループで行うトレーニングプログラム。統合失調症患者の社会認知の障害を治療ターゲットとする。
5→SST(Social Skills Trainingは「生活技能訓練」または「社会生活技能訓練」と訳され、認知行動療法に基づいたリハビリテーション技法である。社会生活を送るうえでの技能を身につけ、ストレス状況に対処できるようにする集団療法の一つ(認知行動療法の一つ)である。精神科における強力な心理社会的介入方法である。