1→後天性四肢切断は、女児ではなく男児に多い。男女比は2:1である。
2→義手の装着開始時期は、4歳ころではなく、生後6か月が適切である。
3→成長に伴い外反膝変形を生じやすいのは、下腿切断ではなく、ショパール離断である。下腿切断で生じやすいのは、膝関節屈曲拘縮である。
4→悪性骨腫瘍が原因で切断になる頻度は、減少傾向にある。人工関節などを利用して四肢を温存する方針になり、化学療法の発展に伴い患肢温存率が約90%に達している。
5→後天性の切断における幻肢の出現頻度は成人より低い。ボディ・イメージが未発達である小児は、幻肢だけでなく、幻聴や幻肢痛の出現も成人より低い。