1→身体状況(内臓や脳障害など)、運動機能(上肢・下肢)、言語機能(発語や資格)、感覚機能(聴覚など)、排泄管理、精神状態(知的・情緒)の6つの項目で評価する。各項目は1~4点でスコアリングし、高得点ほど介助が必要である。この評価法の最大の特徴は、本人の精神状態や家族の支援、経済的な状況など、本人以外の要因も考慮に入れること。
2→Barthel Indexは、「できる日常生活動作」の評価であるが自記式ではない。評価項目は10項目(①食事、②椅子とベッド間の移乗、③整容、④トイレ動作、⑤入浴、⑥移動、⑦階段昇降、⑧更衣、⑨排便コントロール、⑩排尿コントロール)あり、100点満点で評価される。
3→老研式活動能力指標は、日常生活活動の評価で自記式の評価法である。IADL(手段的日常生活動作)13項目は、他者の観察による評価ではなく、本人の自己申告による評価。本人に「はい」または「いいえ」で答えてもらうことで、日常生活動作に関する能力や困難を把握する。
4→障害老人の日常生活自立度判定基準の自立度は、ADLの評価であるが自記式ではない。①生活自立(ランクJ)、②準寝たきり(ランクA)、③寝たきり(ランクB、C )に分けて評価する。全介助の場合はランクCである。
5→Katz Activities of Daily Living Index(Katzの日常生活動作スケール)は、ADLの評価であるが自記式ではない。6項目(①入浴、②更衣、③トイレへの移動、④移乗、⑤排尿・排便コントロール、⑥食事)について、自立(2点)・軽〜中介助(1点)・重介助〜全介助(0点)の3段階で評価する。