第58回作業療法士国家試験 午前8

1→圧迫排尿は、腹部を圧迫することで膀胱を刺激し、尿を排出させる方法で、脊髄損傷患者には尿路障害のリスクがあるため推奨されない。

2→骨盤底筋訓練は、骨盤底筋を強化することで尿失禁の予防や改善を図る。完全頸髄損傷では骨盤底筋の機能回復は困難であり、適切ではない。

3→自己導尿は、尿道にカテーテルを挿入して尿を排出させる方法であり、脊髄損傷による排尿障害では間欠導尿が最もよいとされる。

4→尿道カテーテル留置は、尿道にカテーテルを常時留置することで尿を排出させるが、長期間の留置は尿路感染のリスクが高く推奨されない。

5→膀胱瘻の造設は、膀胱と皮膚表面とを直接つなぐ瘻孔を造設する手術であり、一般的には、他の排尿管理が困難な場合や尿路感染が繰り返し発生する場合に行われる。