1→探索反射(四方反射、口唇反射)は、新生児を背臥位にし、検者の指で口唇の上下・左右を刺激する(触れる)と刺激の方向に口を開いて、頭部を向ける反射である。生後5~6ヵ月までに消失する。
2→Galant 反射(側彎反射、背反射)は、脊柱の外側に沿って上から下へこすると刺激側の背筋が収縮して側屈する。胎児期後期から、生後2ヵ月までに消失する。
3→交差伸展反射は、一側の下肢を屈曲し他側を伸展させたうえで、伸展側の足底部を刺激(または屈曲)すると反対の足が曲がって刺激している手を払いのけるように伸ばす反射原始反射である。
4→手の把握反射は、新生児を背臥位で顔を正面に向け、上肢は半屈曲位として、検者の指を小指側から手の中に入れ、掌を圧迫すると、検者の指を握り締める。胎児期後期からみられ、4~6ヵ月ごろには消失する。
5→この児に出現している原始反射は、対称性緊張性頸反射(STNR)である。対称性緊張性頸反射(STNR)は、腹臥位(水平抱き)で頭部を伸展させると、頸部筋の固有感覚受容器の反応により、上肢は伸展、下肢は屈曲し、頭部を屈曲させると逆に上肢は屈曲、下肢は伸展する。4~6 ヵ月に出現し、8~12ヵ月までに消失する。