第56回作業療法士国家試験 午前3

1→C5Aは、腕橈骨筋の収縮が困難で、肘関節屈曲が不十分である。肘関節屈曲位で保つ場合は、前腕回外位（上腕二頭筋優位）で行うことが多い。

2→C6Aは最上位レベルである。C6Aは、肘関節屈曲が十分であるが、手関節背屈が困難になる。写真では、両手を使用し、テノデーシスアクションを使用しているのがみられる。手関節背屈・手指伸展、完全屈曲は不十分であると思われることからC6Aと判断する。C6Aは、単独でのテノデーシスアクションが利用できず、写真のように両手を利用してテノデーシスアクションを起こすのが特徴である。

3→C6B3は、手関節背屈の円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋の機能が働く。しかし、手指伸展は難しい。写真では、両上肢を利用して手関節背屈を補っているのがみられる。

4→C7Aは、尺側指完全伸展が可能なレベルである。写真では、手指の伸展はなく、手指の屈曲制限がみられる。

5→C8Bは、手指の完全屈曲が可能なレベルである。C8B残存している場合は、片手でボールペンを持つことができる。