1→体感失調は主に小脳虫部の障害で見られる症状である。体感失調では体幹の筋肉の協調性が低下し、円滑な動作に支障が見られる。
2→視野障害では視野の狭窄、暗転、半盲などの症状が見られる。視神経、視交叉、視索、後頭葉、側頭葉・頭頂葉の視放線部分の損傷で起こる。
3→前頭葉の損傷では注意障害、社会的行動障害、自発性の低下などの症状が見られる。注意障害では集中力や注意の切り替え、注意の分配などが障害される。
4→感覚性失語は左側頭葉ウェルニッケ野の障害で見られる症状である。語の流暢性は保たれるのに対し、言語理解が不十分となる。
5→左半側空間無視は主に右頭頂葉の損傷で見られる症状である。左側の空間の認識が乏しくなり、左側の見落としや左側への衝突が多くなる。