4歳の男児。顕在性二分脊椎症による脊髄髄膜瘤の術後。Sharrard(シェラード)の分類ではⅠで、尖足を認める。その他の変形や中枢神経系の合併症はみられない。 この児の移動訓練に必要なのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・4
1→Sharrard分類にて、第Ⅰ群はTh12レベルである。下肢筋の麻痺があるため、移動訓練は骨盤帯がついている交互歩行装具(RGO)が必要である。
2→長下肢装具は、第Ⅲ群(L3レベル)で使用する。杖を併用しての移動訓練が可能である。
3→短下肢装具は、第Ⅲ群(L4レベル)で自立歩行が可能である。
4→下肢筋が麻痺しているため、実用的な移動手段として車椅子を使用することとなる。その為車椅子の訓練が必要である。
5→T字杖は、実用歩行可能レベルでバランス機能に低下が見られる場合に用いる。本症例は、Sharrardの分類では第Ⅰ群で、下肢に麻痺がある為不適切。