62歳の男性。閉塞性動脈硬化症。著しい感染を伴った下肢壊疽に対して大腿切断術が施行され短断端となった。糖尿病性末梢神経障害を合併している。 この患者の術直後の断端管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・2
1→断端の色調を観察することは、循環や皮膚状態を確認する上で重要である。本症例は閉塞性動脈硬化症・糖尿病であり、術後の創部癒合不良や感染症の危険性も高い為。
2→本症例は短断端となっており、短断端では拘縮が生じやすい為断端の自動運動を行うことは重要である。
3→切断部の温熱療法は行わない。本症例は、糖尿病性末梢神経障害を合併しており火傷等に気付きにくい為。
4→ギプスソケットは装着しない。断端の様子観察ができず、糖尿病患者には適応とはならないため。
5→大腿切断では、股関節の屈曲・外転・外旋拘縮を起こしやすい為、切断側股関節を外転位ではなく、伸展位に保持する。