1→Guillain-Barré 症候群(ギランバレー症候群)とは、末梢神経が障害されることによって運動麻痺や感覚障害などの症状を認める。血行障害は合併しないことから、不適切である。
2→Sjögren 症候群(シェーグレン症候群)は、目や口腔内等の乾燥を主症状とする全身性自己免疫疾患である。臓器病変(全身倦怠感、関節痛、皮疹、間質性肺炎、神経障害等)や悪性リンパ腫等の血液疾患の合併を認めることはあるが、血行障害は合併しないことから、不適切である。
3→Basedow病(バセドウ病)とは、甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気である。甲状腺腫大、頻脈、眼球突出が主症状である。他は、動悸や息切れも起きやすいが、血行障害は合併しないことから、不適切である。
4→Behçet病(ベーチェット秒)とは、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚症状、眼のぶどう膜炎、外陰部潰瘍が主症状である。血行障害は合併しないことから、不適切である。
5→強皮症では、レイノー症状、皮膚硬化、その他の皮膚症状として、指先や関節背面の潰瘍、皮膚の石灰沈着、毛細血管拡張等がある。手指の血行障害による皮膚の潰瘍を合併しやすいことから、正しい。