1→CDR(臨床的認知症尺度)は、認知症の重症度を評価するためのスケールであることから、不適切である。CDRの特徴として、認知機能や生活状況などに関する6つの項目を診療上の所見や、家族など周囲の人からの情報に基づいて評価する、観察法である。「健康」な状態から「重度認知症」まで5つの段階に分類される。
2→FIM(機能的自立度評価法)は、ADL評価法であることから、不適切である。FIMは、対象者のADLの介護量を測定することができ、ADL評価の中で最も信頼性と妥当性があると言われている。特徴として、日常生活の「しているADL」を評価する
3→Katz index(カッツインデックス)は、ADL評価法であることから、不適切である。Katz indexの特徴として、入浴、更衣、トイレの使用、移動、排尿・排便、食事の6つのADLに関して、自立・介助の関係より、AからGまでの7段階の自立指標という総合判定を行う。
4→PGCモラールスケールは、主観的なQOLを測定する代表的な評価法であることから、正しい。17項目の質問から構成され、3つの下位尺度(老いに対する態度、孤独感・不満足感、心理的動揺)に分けられている。対象は高齢者である。
5→SF-36は、健康関連QOLを測定するための評価法であることから、正しい。特徴として、8つの健康概念(身体機能、日常役割機能・身体、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能・精神、心の健康)を測定するために複数の質問項目から成り立っている。