1→鉛管様現象は、関節に持続的なこわばりや抵抗を感じる症状である。主にパーキンソン病で認められる。
2→膝蓋腱反射は、末梢神経である神経根に異常がみられるときに減弱・消失する。また、脊髄に異常がみられるときは、反射は亢進する。痙直型両麻痺は、膝蓋腱反射が亢進することから、不適切である。
3→Galant反射は、原始反射であり、生後4~6ヶ月の間に消失するとされている。症例は5歳であり、Galant反射は陰性であることから、不適切である。
4→足クローヌスとは、検者が足関節を急激に背屈させると足関節が連続的に背屈、底屈運動を繰り返すことである。痙直型両麻痺は、錐体路の障害であり四肢の筋緊張の亢進を特徴とするため、足クローヌス陽性は考えられる所見である。
5→非対称性緊張性腱反射は、原始反射であり、生後2~4ヶ月の間に消失するとされているが、脳性麻痺では長く持続する場合もある。症例は、顔面を側方に向けた時に上肢が伸展し、反対側の上肢が屈曲しており、非対称性緊張性腱反射がみられることから、陽性である。