1→アルコール性肝炎は、全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸、肝腫大や消化器症状を伴うこともあることから、不適切である。
2→アルコール性脂肪肝は、進行しない限り自覚症状は現れない。悪化すると血流が悪化し、全身の倦怠感、腹部膨満感、足の浮腫、食欲低下、易疲労性等の症状が現れる。腹痛は不適切である。
3→アルコール性肝障害は、飲酒量が多いほど、また飲酒期間が長いほど起こりやすくなることから、不適切である。
4→アルコール性肝硬変は、特徴として断酒を継続していると肝硬変が改善する可能性もあるが、組織病変は正常化しないことから、正しい。
5→アルコール性肝硬変患者は、肝硬変診断から5年間の肝細胞癌の累積罹患率は1.0%であることから、不適切である。