1→健忘はコルサコフ症候群の症状であることから、不適切である。コルサコフ症候群の4症候は、健忘、記銘力障害、作話、失見当識である。
2→Gerstmann症候群(ゲルストマン症候群)の4症候として、手指失認、左右失認、失書、失算があることから、正しい。これらの4症候が揃って出現することはまれである。
3→失構音とは、脳血管障害や神経変性疾患によって生じる発話障害の一つである。ゲルストマン症候群の症候には当てはまらないことから、不適切である。
4→遂行機能障害とは、高次機能障害の一つであり、主に前頭葉の障害に伴うことから、不適切である。
5→半側空間無視とは、主に右半球の脳血管障害後に起きることから、不適切である。