1→内観療法とは、症状や問題行動に焦点を当てず、患者の固定化した視点を転換させることにより、治療効果を生み、治療の結果、認知が修正されて精神症状・身体症状が改善するのみならず、行動や生活・生き方が変わるという点が特徴である。
2→森田療法は、人の不安や葛藤を「あるがまま」に受け入れる受容的手法で、アプローチする点が特徴である。治療の中心は、日記と面接である。日記を使って細かな日常生活の状況を報告し、達成したことや課題を患者と共有した上で、その都度新しい目標を設定していく。
3→現存在分析は、精神分析の方法論である。統合失調症の症状を理解可能なものとして解釈するために、哲学上の概念を利用しようというものである。
4→認知行動療法とは、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法である。主に、うつ病や不安障害(社会不安障害、心的外傷後ストレス障害等)、不眠症、摂食障害、統合失調症等の多くの精神疾患に効果があり、広く使われている。認知行動療法では、自動思考に目を向けて、それがどの程度現実と食い違っているかを検証し、思考のバランスをとっていく。それによって問題解決を助けていくが、こうした作業が効果を上げるためには、面接以外にもホームワーク(宿題)を用いて、日常生活の中で行うことが不可欠であることから、正しい。
5→精神分析療法とは、フロイトが創始した心理療法の一つである。特徴として、無意識の意識化、自由連想、転移、夢、解釈、防衛と抵抗、ワークスルーがある。