1→リバーミード行動検査(RBMT)とは、単語を覚える等の机上の検査ではなく、日常生活をシュミレーションし、記憶を使う場面を想定して行う。遅延再生、展望記憶で構成されている検査方法である。
2→MMSEとは、国際的に使われる認知症スクリーニングテストである。即時記憶と遅延再生を評価する項目も含まれている。
3→長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とは、認知症疑いや認知機能の低下を早期に発見することができるスクリーニングテストである。即時記憶と遅延再生を評価する項目も含まれている。HDS-Rは、MMSEよりも記憶力に重点が置かれている点が特徴である。
4→Rey Auditory Verbal Learning Test(RAVLT:Reyの聴覚言語性学習検査)は、言葉の記憶力を評価する検査である。検査法として、指定された15の単語リストを検査者が読み上げ、対象者に覚えてもらい、その後遅延再生して評価する項目も含まれている。
5→Ravenʼs Colored Progressive Matrices(RCPM:レーブン色彩マトリックス検査)とは、非言語性の認知症検査である。表示された図案や図柄の中で、一部欠落したところに当てはまると思われるものを、選択図案の中から一つだけ選ぶ検査方法である。非言語性であることから、言語障害や運動障害のある患者でも検査できる利点がある。遅延再生は含まれない検査である。