1→血小板濃厚液は、血小板が低下し出血しやすい状態のときに使用される。リンパ球は含まれておらず、移植片対宿主病は起こりにくいことから、不適切である。
2→移植片対宿主病(GVHD)は、輸血により免疫機能の著しく低下している患者に、稀に発症するとされている。GVHDに対して有効な治療法は確立されておらず、発症予防が重要となっている。予防対策として、新鮮血輸血を避ける、自己血輸血を行う、放射線照射を行い、リンパ球を排除する等があることから、正しい。
3→新鮮冷凍血漿は、凝固能が低下し出血しやすい状態のときに使用される。リンパ球は含まれておらず、移植片対宿主病は起こりにくいことから、不適切である。
4→赤血球濃厚液は、貧血などで全身に酸素が十分に供給できないときに使用される。リンパ球は含まれておらず、移植片対宿主病は起こりにくいことから、不適切である。
5→保存血は、時間経過によりリンパ球が活性低下もしくは消失している可能性があり、新鮮血より移植片対宿主病は起こりにくいことから、不適切である。