1→余暇活動の促進は時期尚早である。本症例は高校復学を目標とした作業療法であることから、余暇活動の促進はあまり関連がなく適切ではない。
2→高校復学自体が社会参加という意味でとらえられるが、広い範囲での社会参加は時期尚早であるため不適切である。
3→本症例は、「急性の幻覚妄想状態が軽減してから1週間が経過した統合失調症患者」で、病期は急性期を過ぎた頃と考えられる。この時期は、疲れやすさが目立つため、まずは本人の休養を妨げないような作業項目が適切である。そのため、まずは、生活リズムの獲得、生活リズムの回復を第一に考えるのが適切であるため正しい。
4→対人刺激は本人の疲労感を増すことになるため、対人スキルの向上は、急性期を過ぎたこの時期には不適切である。
5→本症例は、高校復学を目指しておりデイケアへの移行練習は目的に合わないため不適切である。