1→中断が容易なものを行うのは正しい。うつ病患者は、疲労感を強く感じていることが多く、長時間の作業は負担になる。そのため、中断が容易な作業でこまめに休憩をとる配慮が必要である。うつ病は、自己評価の低下・意欲の低下・精神運動の抑制の症状があるため、負担が少なく、患者の自信を回復させるような作業を行うのがよい。
2→疲労感を自覚しにくいものは適切ではない。うつ病の患者は、病前には、責任感が強く仕事熱心なあまり、どうしても無理をしがちという性格パターンが多い。そのため疲労感を自覚しにくいと適度に休むことができず、疲労困憊してしまうおそれがある。
3→他者との優劣が分かりやすいものは適切ではない。他人と比較したり、劣等感を抱く自信喪失につながるものは避けるべきである。
4→複雑で完成すると達成感が得られるものは適切ではない。達成感が得られるものは、よい場合もあるが、複雑であるものは疲労しやすく避けるべきである。
5→病前に到達していた水準と現在を比較できるものは適切ではない。病前のように作業できない可能性が高いため、うまくできない場合に自信喪失につながるため、避けるべきである。