1→就労関連技能の評価をするよりも先に、症状に対しての対処法ができているかどうかを評価する。その後、就労の可能性や障害の根本的な原因となっている精神内界の評価を行うのがよい。
2→身辺処理能力は、問題がない場合が多い。
3→精神内界の葛藤は、神経症性障害の根本の原因である。葛藤は容易には解消されない。評価としては、作業療法の最終的な時期に行う。
4→基本的な心身機能は、問題がない場合が多い。
5→症状への対処方法は、導入時に評価するのがよい。なぜなら障害によって起こりうる重大な自傷行為などを防ぐことにつながるためである。神経症性障害は、無意識の葛藤により症状が生まれ、現実検討の障害を引き起こさないレベルの精神機能の障害を示す。恐怖症、パニック障害、強迫性障害、解離性(転換性)障害などである。作業療法導入時には、まずは症状に対しての対処法ができているかどうかを評価し、その後、就労の可能性や障害の根本的な原因となっている精神内界の評価を行う流れとなる。