1→ウェブスペーサは、ウェブのスペースを確保するための母指示指の間に入れるスプリントである。母指外転筋短縮予防ではなく、母指内転筋短縮予防に有効である。
2→Thomasスプリント(トーマススプリント)は、手関節を軽度背屈位(手の甲側)にして、安定保持を目的とした装具である。ゴムの弾性を利用して手関節背屈補助をすることで、MP関節の伸展補助をして手関節の背屈位(手の甲に向ける動作)を保持する可動装具である。手関節中間位を固定するものではない。
3→正しい。指用ナックルベンダーは、ゴムバンドによりIP関節の屈曲補助をする動的な装具である。スワンネック変型など主にPIP関節の伸展拘縮に適応される。
4→肘屈曲型アームスリングは、肩関節外転位保持ではなく肩関節内転位保持である。肘屈曲位での保持や肩関節亜脱臼予防にも適応できる。
5→フレクサーヒンジ・スプリントは、母指を対立位に固定し、示指と中指および母指とで3点つまみを行う装具である。MP関節と手関節部分に継手があり、手関節の背屈運動によりつまみ動作が可能である。